こんにちは、なおじです。
吉田響が2026年2月22日の大阪マラソンで、まさかの失速劇を演じました。
全身に貼られた丸いテープ、8kmでペースメーカーを置き去りにする大逃げ、そして37kmで力尽きた失速——。
34位でゴールしたにもかかわらず、レース翌日から「吉田響」の検索数が急増しました。
「テープの意味は?」「なぜ失速した?」「この結果、どう評価すべき?」
この記事でまるごと解説します。

この記事でわかること
- 全身の丸いテープは何のため?磁気テープの効果と吉田響の意図
- なぜ37kmで失速したのか——給水6回中4回失敗と脱水症状の真相
- 34位という結果はどう評価すべきか
- 初陣の大逃げは無謀だったのか——元バスケ部顧問の見解
- 今後のMGCへの展望と「化ける選手」の条件
吉田響 全身テープの正体と狙い

大阪マラソンのスタート前、吉田響の姿を見た観衆はざわめきました。
顔から脚まで、全身に小さな丸いテープが100枚以上貼られていたのです。
「一体何が起きているの?」「あれは何のシール?」——SNS上でもコメントが相次ぎました。
磁気テープは「血行促進」が目的
吉田響が使用していたのは「磁気テープ(磁気治療器)」の一種です。
磁石の微弱な磁気が血行促進・筋肉のコリを和らげる効果があるとされており、スポーツ選手を中心に広く普及しています。
ファイテンのチタンテープなどが有名で、プロ野球選手やマラソン選手が首や肩に貼っているのをよく目にする方も多いはずです。
日本では医療機器として一定の効能が認められているものもありますが、科学的エビデンスのレベルは製品によって異なります。
吉田響が「顔」にまで貼った理由
吉田響は試合後のインタビューでこう語りました。
「顔のテープは顔のこわばりを軽減するためです。25kmまではリラックスできました。」
長距離走では顔の表情筋が硬くなると全身の緊張につながり、無駄なエネルギー消費を招くといわれています。
顔にまで貼るのは、「全身のリラックス」を意識した吉田響なりの工夫だったのです。
「信じる力」もスポーツでは大事な要素のひとつ——本人が「効く」と信じることで、心理的な効果は十分にあります。
元バスケ部顧問が膝を打った「工夫」
なおじは十数年バスケ部の顧問をしていました。
「肩の力を抜け、顔を緩めろ」——これは練習で何度も選手に言い続けた言葉です。
バスケも長距離も、「力みをとること」の大切さは共通の原則なのです。
吉田響がテープを使って体系的にアプローチしていたことに、元顧問として正直「なるほど」と膝を打ちました。
工夫と準備の徹底こそが、一流選手の証といえるでしょう。
🖊 「テープまみれ 心は自由に 風になれ」
大阪マラソンで失速した本当の理由

吉田響の大阪マラソン初挑戦は、序盤から衝撃の展開でした。
8kmを過ぎたところでペースメーカーを置き去りにし、独走を開始。
30km、そして35km通過タイムは日本最高記録と並ぶペースでした。
しかし37km付近で突如ペースが落ち始め、ゴール手前では車椅子での救護を余儀なくされました。
「給水6回中4回」失敗という事実
吉田響が失速した直接の原因は脱水症状です。
レース後、彼は「スペシャルドリンクを6回中4回取り損ねた」と語っています。
フルマラソン初挑戦ゆえ、トップスピードでの給水という経験が圧倒的に不足していました。
給水所でスピードを落とさずに水を受け取り、こぼさず飲む——これは想像以上に難しい技術です。
駅伝(たすき区間15〜21km程度)と42.195kmのフルマラソンでは、必要な補給の「量と回数」がまるで違います。
脱水症状が招く「壁」のメカニズム
元教師として保健・体育の観点からも補足しておきます。
脱水症状は、体内の水分・電解質(ナトリウム・カリウムなど)が急速に失われることで起きます。
筋肉への血流が低下し、エネルギー供給が滞るのです。
足が動かなくなるだけでなく、判断力や集中力も同時に低下します。
脱水症状の怖さは「本人が気づきにくい」点にあります。
軽い脱水状態では判断力が落ちているため、「まだいける」という誤認が起きやすいのです。
これは授業でも何度か子どもたちに話したことです。
初陣の大逃げは「無謀」だったのか
元教師・元部活顧問として正直に言えば、吉田響の大逃げ戦略は「間違い」ではありませんでした。
初マラソンで守りのペース配分を選べば、より良い順位になったかもしれません。
でも**「試したことがないことは、やってみなければわからない」**のです。
なおじも教員時代、生徒には「失敗しても前向きにチャレンジした経験は財産だ」と伝え続けてきました。
吉田響の大逃げは、まさに「全力で試した初陣」でした。
👉関連記事:都道府県男子駅伝2026優勝候補と注目選手
34位の評価——大阪マラソン初陣の真価

大阪マラソン2026における吉田響の失速と34位——順位だけ見れば中堅どころです。
でもこのレースの「価値」は順位では測れません。
35km通過は日本最高記録ペース
この大阪マラソンでは、平林清澄が2時間06分14秒で日本人トップに立ちました。
国内最高水準のタイムが並ぶ中、吉田響は2時間09分35秒・34位でゴールしています。
数字だけ見れば中堅どころですが、35km通過タイムは日本最高記録ペースと並んでいました。
「37kmまで日本記録ペースで走れる脚を持っていること」を証明した初陣——これは今後の活躍を予感させる大きな収穫です。
「爪痕」の意味するもの
スポーツメディアの多くが「爪痕を残した」という表現を使いました。
これは「記録を残せなくても、見た人の心に強烈な印象を残した」ということです。
23歳・初マラソン・全身テープ・大逃げ・失速・でも「楽しかった」。
この一連のドラマが、見た人全員の記憶に刻まれたのです。
元顧問が確信した「この子は化ける」
なおじがバスケ部の顧問をしていた頃、大事な試合で「無謀とも思えるプレー」を選ぶ選手がいました。
そういう選手はだいたい後から振り返ると、大きく成長していました。
吉田響の大逃げは、まさにそのタイプです。
「失敗の中身が濃い選手は、次の挑戦で必ず跳ねる」——なおじの35年の経験が、そう告げています。
🖊 「34位 ゴールのテープ まだ貼ってる」
👉関連記事:吉田響のプロフィール・経歴まとめ(近日公開予定)
吉田響の今後——MGCへの展望

大阪マラソンでのMGC出場権獲得条件(日本人3位以内など)はクリアできませんでした。
しかし吉田響はまだ23歳です。
初マラソンの「授業料」を払ったいま、次の挑戦での成長が楽しみです。
課題は明確——給水技術と後半の粘り
吉田響自身が「給水の難しさ」と「後半の失速」を課題として認識しています。
フルマラソンのペース配分と給水技術は、経験を積むことでしか身につきません。
「マラソン、やばいです!でも楽しかった」というレース後のコメントが印象的でした。
このひと言で、なおじは確信しました。
この選手は必ず伸びます。
「失敗を楽しめる選手」が伸びる理由
なおじが教壇に立っていた頃、「失敗を楽しめる子」は例外なく大きく成長しました。
叱られても「でも楽しかった」と言える子——それが最も伸びるタイプです。
吉田響は間違いなくそのタイプです。
バスケ部顧問時代にも、試合で大負けした翌日に「悔しかったけど楽しかった!」と言える選手がいました。
数年後、そういう子は必ずチームの核になりました。
MGCへの道はまだ続く
MGCの参加資格は複数のレースで満たすことができます。
2026〜27年シーズンでの再挑戦が有力視されており、「今度は給水と後半を攻略した吉田響」を見られる日が楽しみです。
次のレース予定については吉田響公式サイト(hibiki-yoshida.jp)でご確認ください。
👉関連記事:吉田響 箱根駅伝2区・日本人最高記録の凄さを解説(近日公開予定)
よくある質問(Q&A)
Q1:吉田響の身長・体重は?
吉田響の身長は約161cm、体重は約46kgとされています。
長距離選手としては小柄ですが、その軽量な体重がランニングエコノミー(エネルギー効率)の良さにつながっています。
「小さいのになぜ速い?」という疑問は、走り方の特徴と合わせて解説した記事もご覧ください。
👉関連記事:吉田響の走り方の特徴|身長161cmでなぜ速い?フォームとテープの秘密(近日公開予定)
Q2:創価大学・創価学会との関係は?
吉田響は東海大から創価大学に編入し卒業しました。
創価大学は創価学会が設立した大学ですが、吉田響本人が入信しているかどうかは公表されていません。
「創価大出身=創価学会員」とは限らず、陸上の名門校として進学した選手も多くいます。
Q3:磁気テープは本当に効果があるの?
吉田響が使用した磁気テープの科学的エビデンスのレベルは、製品によって異なります。
吉田響本人は「25kmまではリラックスできた」と語っており、少なくとも本人には心理的・身体的なプラス効果があったようです。
スポーツにおける「自分を信じる力」は決して侮れません。
Q4:今後の吉田響はMGCに出られるの?
今回の大阪マラソンでのMGC出場権獲得条件はクリアできませんでした。
しかし今後のレースで資格を満たす記録・順位を出せば、出場権の取得は十分可能です。
23歳・初マラソンを経験したばかりの吉田響には、まだ十分なチャンスが残されています。
Q5:車椅子での救護は大丈夫だったの?
レース後の報道では、吉田響が脱水症状で車椅子による救護を受けたと伝えられました。
その後インタビューに応じている様子から、大事には至らなかったと考えられます。
詳細な健康状態についての公式発表は確認できておらず、今後の情報をご確認ください。
あなたは今回のレース、どのシーンが一番印象に残りましたか?
コメントで教えていただけると嬉しいです。
筆者紹介|なおじ
なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。
退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。
バスケットボール部の顧問を十数年務めた経験から、「選手の成長パターン」には独自の視点があります。
吉田響のような「失敗を楽しめる選手」が必ず伸びることは、数十人の子どもたちを見てきた実感です。
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