こんにちは、なおじです。
佐久間朱莉とジャンボ尾崎の師弟関係が、2025年の年間女王誕生を支えていました。
中学3年でジャンボ尾崎のアカデミーに入門し、「とにかく振れ」の一言で飛距離を40ヤード伸ばした佐久間朱莉。
師弟の歩みは、2025年12月の師匠の死去後も「優勝するたびに報告に行きます」という誓いに受け継がれています。
入門のきっかけから指導の中身、姉弟子との関係、亡きジャンボへの想いまで、この記事でじっくり整理していきます。

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🖊️この記事でわかること
- 佐久間朱莉がジャンボ尾崎ゴルフアカデミーに入門したきっかけ
- 「とにかく振れ」で飛距離を40ヤード伸ばした指導の中身
- 「3ホールを大事に」——試合マネジメントの哲学
- 姉弟子・原英莉花との関係とアカデミーの環境
- 師匠の死後も続く「勝利するたびに報告する」という誓い
中学3年生の「同組」——入門のきっかけ

2017年女子オープン、同組が人生を変えた
2017年秋、佐久間朱莉はまだ埼玉の中学3年生でした。
千葉・我孫子ゴルフ倶楽部で開かれた「第50回日本女子オープンゴルフ選手権」に出場し、初日・二日目の組み合わせで原英莉花と同組になります。
たった一試合の巡り合わせが、その後のすべてを変えました。
しかし考えてみると、これって相当な偶然ですよね。
中学生が全国大会でプロ予備軍と同組になって、そこでスカウトされるって、ふつう映画の話ですよ(笑)。
原英莉花のキャディからのスカウト

この試合中、原英莉花のキャディが佐久間のスイングに目を留め、「ジャンボさんのアカデミーで練習しませんか」と声をかけました。
当時の佐久間は「プロになれるとは思っていなかった」という状態。
でも、ジャンボ一門の眼力は「完成されたスイング」ではなく、その先の伸び代を見抜いていたのかもしれません。
35年間教壇に立ってきたなおじも、「この子は伸びる」と感じる瞬間は、技術よりも素直さとポテンシャルにあることが多かったです。
「まだ荒削りだけど、ここだけ異様に光っている」——そういう子が後から化けていくんですよね。
「0期生」——高校入学前に入門

佐久間が正式にジャンボ尾崎ゴルフアカデミーの門を叩いたのは、2018年3月——高校入学直前のことです。
アカデミーの正式設立が2017年11月だったため、佐久間はいわゆる「0期生」と呼ばれる特別な存在でもあります。
設立直前から師匠に直接指導を受けていた——それだけ尾崎から特別な関心を寄せられていた証と言えるでしょう。
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「生意気だな」——師匠の指導と師弟の絆

初対面の一言が核心をついていた
初対面でジャンボ尾崎が佐久間に放った言葉は、今も語り草になっています。
「なんで飛ばないのにフェードを打ってるんだ。生意気だな」——。
ひどい(笑)。
でもこれ、実は本質を突いた一言なんです。
飛距離のない選手が「見栄えのいい球筋」に逃げている、という看破。
バスケ部顧問を十数年やってきたなおじも、基礎体力のない選手が技のある見せプレーに逃げる場面を何度も見てきました。
「フォームより先に走れ」って言うと、たいていその子が一番伸びるんですよね。
ジャンボさんの目には、同じものが見えていたんじゃないかと思います。
「とにかく振れ」——飛距離40ヤード増の秘密

その後、ジャンボが繰り返し佐久間に言い続けたのは、「とにかく振れ」という一言でした。
教え通りに強く振ることを徹底した結果、入門前は200ヤードだったキャリー飛距離が240ヤードにまで伸びます。
現在では250ヤード超えも当たり前。
「とにかく振れ」の一言で40ヤード増って、コーチングとしてはすごすぎませんか。
なおじなら「もっと丁寧に…ていねいに…」って言いながら5ページのプリントを配りそうです(笑)。
強い指導者ほど、言葉が少なくて核心だけ突いてくるものですね。
「3ホールを大事に」——試合マネジメントの哲学
飛距離だけでなく、試合の戦い方についてもジャンボは具体的な哲学を叩き込みました。
「俺は最初と最後の3ホールを大事にしている」——。
2025年の初優勝「KKT杯バンテリンレディスオープン」の最終日、佐久間はまさに「出だしと終わりは特に気を引き締めて戦った」と話しています。
技術ではなく「戦い方の哲学」を弟子に刻み込む。
それがジャンボ指導の本質だったのでしょう。
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原英莉花との絆——ジャンボ門下の顔ぶれ

門下主要4選手の実績一覧
ジャンボ尾崎門下の女子選手は、佐久間朱莉のほかにも錚々たる顔ぶれが揃っています。
| 選手名 | 入門時期 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 原英莉花 | 1期生(2017年) | 国内メジャー3勝・日本女子オープン2度制覇 |
| 笹生優花 | 2期生(2018年) | 海外メジャー2勝(全米女子オープン等) |
| 西郷真央 | 3期生(2019年) | 米ツアー初優勝・国内複数優勝 |
| 佐久間朱莉 | 0期生(2017年末〜) | 2025年4勝・年間女王・賞金女王 |
一つの師匠のもとからこれだけの選手が出るって、やっぱり普通じゃないですよね。
「純粋にうれしい」——入門の縁が結んだ関係

佐久間が2025年に年間女王を獲得した際、姉弟子の原英莉花は「ジャンボ門下で初の女王となった。そこが純粋にうれしい」と、自分のことのように喜びました。
自分がスカウトのきっかけをつくって、その子が7年後に年間女王になる——。
これ、先生冥利に尽きる瞬間というか、キャディさん冥利に尽きる瞬間というか(笑)。
原英莉花自身も「あの同組がなければ」と感じているんじゃないかと思います。
千葉・ジャンボ邸での練習環境
アカデミーの練習場は千葉県内のジャンボ専用施設で、ドライバーからアイアン、アプローチ・バンカー・パッティンググリーンまで完備した環境です。
約40人が在籍し、同世代の仲間と日々切磋琢磨する仕組みになっています。
チームスポーツのような「競い合う文化」が、ここから生まれた選手たちの強さを支えているのでしょう。
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師匠の死去と誓い——亡きジャンボへの想い

2025年12月23日、師匠が旅立った
2025年12月23日、尾崎将司さんがS状結腸がんのため78歳で逝去しました。
年間女王として輝いたばかりの佐久間朱莉は、葬儀の家族葬に立ち会い、師匠を直接見送っています。
2026年1月の祝勝パーティでは、師匠の話題が出るたびに涙をこらえる場面が続きました。
「整理できているかと言われたら、まだできていない」——。
その言葉が、師弟の深さを静かに物語っています。
「優勝するたびにドンペリで乾杯しよう」

初優勝の翌日にジャンボ邸を訪れた際、師匠から言われた言葉がありました。
「優勝するたびにドンペリ開けて乾杯しましょう」。
その後、佐久間は2025年だけで4勝を重ね、年間女王に。
……でも、4回分のドンペリを空けるべき師匠は、その年の終わりに旅立ってしまいました。
4本分、ちゃんと持って会いに行きましたよね、きっと‥。
「一生忘れません」——誓いを胸に戦い続ける
師の死後、佐久間はインスタグラムに虹がかかるゴルフ場の写真を添えてこう綴りました。
「勝利するたびに報告に行きます。一生忘れません」。
師匠の教えを胸に刻み、勝ち続けることで恩返しをする。
それが、佐久間朱莉の誓いです。
振り抜いて 恩師の背中 越えてゆく
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よくある疑問Q&A
Q1. ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーはどのようなところですか?
千葉県内にあるジャンボ尾崎専用の大規模練習施設で、約40人が在籍しています。
ドライバーからアイアンまで本球で打てる広大なレンジのほか、アプローチ練習場・バンカー・パッティンググリーンまで完備。
年に1回セレクションが開催され、「ポテンシャル(特に飛距離)」と「頑張ろうとしている姿勢」が重視されます。
日常の指導は師範代・山田竜太プロが担っています。
Q2. 佐久間朱莉は「0期生」と「1期生」、どちらが正しいですか?
どちらも同じ意味で使われています。
アカデミーの正式設立(2017年11月)以前から入門していたため「0期生」とも呼ばれ、発足後の最初の正式メンバーとして「1期生」と表記されることもあります。
「最初期の門下生」という意味合いでは、どちらも正しいです。
Q3. ジャンボ門下から他にどんな選手が出ていますか?
代表格は原英莉花・笹生優花・西郷真央の3人です。
笹生は海外メジャー2勝、西郷は米ツアー初優勝、原は国内メジャー3勝と、いずれも世界レベルで活躍しています。
この4人を合わせた「ジャンボ女子門下」は、現代女子ゴルフ界の一大勢力です。
Q4. ジャンボ尾崎の指導の特徴は何ですか?
「良い球が打てるのが良いスイングだ」という実践主義が根本にあります。
技術の細かい矯正よりも「強く振る・飛ばす」という根本的な出力アップを最優先し、そこから個々のスイングを作り上げるアプローチが特徴です。
また、試合マネジメントについては「最初と最後の3ホール」という具体的な哲学を弟子に伝え続けていました。
Q5. 佐久間朱莉はジャンボ尾崎の訃報後にどんなコメントを出しましたか?
2025年12月31日、佐久間は公式インスタグラムで追悼コメントを発表しました。
「言葉にしきれないほど多くのことを背中で示していただきました」と綴り、「優勝するたびに報告に行きます」という誓いを記しています。
師匠への感謝と悲しみを丁寧に言葉にしたこのコメントは、多くのゴルフファンの心を打ちました。
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筆者紹介|なおじ
なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。
退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。
バスケットボール部顧問としても十数年。
「本番で力を出せる選手とそうでない選手の差は何か」を考え続けてきた経験が、この記事を書く土台になっています。
師匠から哲学を叩き込まれた弟子が花開く過程は、教室でも、コートでも、ゴルフ場でも変わらないと思っています。
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