
第107回夏の甲子園、第11日目の激戦を振り返る
2025年8月16日、阪神甲子園球場では第107回全国高等学校野球選手権大会の第11日目が開催され、3回戦4試合すべてが熱戦を繰り広げました。
この日の試合でベスト8が決定し、東京勢同士の対決という10年ぶりの好カードも実現することになりました。
第1試合:日大三が9得点の猛攻で快勝
高川学園(山口)4 – 9 日大三(西東京)
8時開始の第1試合は、日大三が打線の爆発で快勝を収めました。
西東京代表として堅実な戦いを見せた日大三は、この勝利でベスト8進出を決め、準々決勝では東京勢対決という注目のカードが実現することになりました。

第2試合:山梨学院が14得点の大爆発

山梨学院(山梨)14 – 0 岡山学芸館(岡山)
この日最も印象的だったのが山梨学院の圧倒的な攻撃力です。
14得点という驚異的なスコアで岡山学芸館を下し、コールドゲームで勝利を掴みました。
投打がかみ合った完璧な試合運びで、ベスト8進出への切符を手にしました。
第3試合:京都国際が1点差の接戦を制す

尽誠学園(香川)2 – 3 京都国際(京都)
13時24分開始の第3試合は、1点差の緊迫した展開となりました。
京都国際が尽誠学園との接戦を3-2で制し、2年連続のベスト8入りを果たしました。
両チームとも譲らない激戦でしたが、京都国際の粘り強さが勝利の決め手となりました。
第4試合:関東第一が前回準優勝の意地を見せる

関東第一(東東京)4 – 1 創成館(長崎)
最終試合となった第4試合では、前回準優勝の関東第一が創成館を4-1で下しました。
この勝利により関東第一は夏の甲子園通算20勝目という節目の勝利を達成し、2年連続のベスト8入りを果たしました。
創成館は最速149キロの森下翔太投手が8回1/3を投げ抜きましたが、関東第一打線の前に力尽きました。
夏の甲子園初のベスト8入りを狙った創成館でしたが、惜しくも夢は叶いませんでした。
注目の準々決勝カードが決定
この日の試合終了後に行われた抽選により、準々決勝の組み合わせが決定しました。
第1試合は京都国際対山梨学院、第2試合は関東第一対日大三の東京勢対決となります。
特に注目されるのが、東西東京代表による準々決勝での激突です。
これは2015年大会以来10年ぶりの出来事で、甲子園ファンにとって見逃せない一戦となりそうです。
まとめ:ベスト8出揃いへ
8月16日の4試合はそれぞれ異なる魅力を持った試合展開となりました。
山梨学院の大量得点、京都国際の接戦制覇、そして東京勢2校の安定した勝利。
前売券完売となったこの日の甲子園は、まさに夏の高校野球らしい熱気に包まれていました。
残る4校のベスト8入りをかけた戦いは翌日以降に持ち越されますが、既に決まった準々決勝の組み合わせだけでも十分に期待が高まります。
特に10年ぶりの東京勢対決は、どちらが勝利しても東京から準決勝進出校が誕生するという、東京の高校野球ファンには嬉しいニュースとなりました。
今後の展開からも目が離せない、熱い夏の甲子園がさらに盛り上がりを見せています。


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