こんにちは、なおじです。
2025年11月30日から初開催の卓球混合団体ワールドカップ、ご覧になりましたか?
SNSでは「ルールが複雑でわからない」という声が続出しています。
実は、なおじもバスケ部顧問時代に「ルールがわからない」と保護者から質問されることが多く、わかりやすく説明する大切さを痛感していました。
この記事では、2023年から導入された新ルールを、元バスケ部顧問としての団体戦経験も交えながら、初心者にもわかりやすく解説します。
試合形式・順番・勝敗条件を完全理解できますよ。

この記事でわかること
- 卓球混合団体の基本ルールと従来の団体戦との違い
- 5試合の試合順序と選手の出場パターン
- 3勝先取の勝敗条件と混合ダブルスの重要性
- 元バスケ部顧問から見た団体戦の戦略ポイント
- ロス五輪正式種目化の可能性と今後の展望
卓球混合団体とは?新ルールの基本を理解しよう

卓球混合団体は、2023年12月から国際卓球連盟(ITTF)が導入した新しい団体戦形式です。
従来の男子団体・女子団体とは異なり、男子2名・女子2名の計4名で1チームを編成します。
最大の特徴は、男子シングルス2試合・女子シングルス2試合・混合ダブルス1試合の計5試合で構成される点です。
先に3勝したチームが勝利となるため、混合ダブルスの1試合が勝敗を左右する重要な役割を担います。
2028年ロサンゼルス五輪では、従来の男女団体戦に代わって混合団体戦が正式種目となる可能性が高まっており、今後ますます注目が集まる形式なんですね。
従来ルールとの比較表
| 項目 | 従来ルール | 新ルール(混合団体) |
|---|---|---|
| チーム構成 | 男子のみ or 女子のみ | 男子2名+女子2名 |
| 試合数 | 5試合(全て同性) | 5試合(男子2・女子2・混合1) |
| 特徴 | 性別ごとの団体戦 | 男女混合で戦略性向上 |
なおじがバスケ部顧問時代に経験した団体戦も、個人の力だけでなくチーム戦略が勝敗を分けました。
例えば、エース選手を第1試合に投入して勢いをつけるか、最終試合まで温存するか――この判断一つで結果が変わるんです。
卓球混合団体も同じで、メンバー構成と試合順がカギを握るわけです。
試合形式と順番|5試合の流れを完全把握


混合団体戦の試合順序は以下の通りです:
第1試合:男子シングルス
第2試合:女子シングルス
第3試合:男子シングルス
第4試合:女子シングルス
第5試合:混合ダブルス
試合形式タイムライン表
| 試合順 | 種目 | 出場選手 | ゲーム数 | 勝敗ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 第1試合 | 男子シングルス | 男子A | 5ゲームマッチ | 先取3ゲームで1勝 |
| 第2試合 | 女子シングルス | 女子A | 5ゲームマッチ | 先取3ゲームで1勝 |
| 第3試合 | 男子シングルス | 男子B(またはA) | 5ゲームマッチ | 先取3ゲームで1勝 |
| 第4試合 | 女子シングルス | 女子B(またはA) | 5ゲームマッチ | 先取3ゲームで1勝 |
| 第5試合 | 混合ダブルス | 男子1名+女子1名 | 5ゲームマッチ | 先取3ゲームで1勝 |
各試合は5ゲームマッチ(先に3ゲーム取った方が勝利)で行われます。
重要なのは、同じ選手が複数の試合に出場できる点です。
例えば、男子A選手が第1試合に出場し、第3試合にも出場することが可能。
さらに第5試合の混合ダブルスにも参加できます。
女子も同様で、エース選手をどの試合に投入するかが監督の腕の見せどころになります。
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バスケ部顧問時代、なおじも「エースをいつ投入するか」で何度も悩みました。
疲労を考慮しつつ、勝負どころで最高のパフォーマンスを引き出す――これはどのスポーツにも共通する難しさではないでしょうか。
なおじの分析では、混合団体戦においても、この「選手起用のタイミング」が最も重要な戦略要素だと考えています。
勝敗条件とポイント制|3勝先取の戦略

混合団体戦の勝敗条件は非常にシンプルです。
5試合中3試合に勝利したチームが勝ちとなります。
つまり、第1〜第4試合で3勝を挙げれば、第5試合(混合ダブルス)を行わずに勝利が確定します。
逆に、第1〜第4試合が2勝2敗で並んだ場合、第5試合の混合ダブルスが最終決戦となり、ここで勝ったチームが勝利します。
勝敗条件比較表
| 第1〜4試合の結果 | 第5試合(混合ダブルス) | チーム勝敗 |
|---|---|---|
| 3勝0敗 | 実施せず | 3勝側が勝利(確定) |
| 3勝1敗 | 実施せず | 3勝側が勝利(確定) |
| 2勝2敗 | 実施する | 第5試合の勝者が勝利 |
この仕組みが、混合ダブルスを「最も緊張感のある一戦」にしています。
ワールドカップでは、日本代表の伊藤美誠選手と早田ひな選手のペア(通称”みまひな”)が第5試合で圧倒的な強さを発揮し、勝利を呼び込みました。
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なおじの部活動経験でも、最終段階に強いペアを育て、充てることが団体戦勝利の秘訣でした。
信頼関係とプレッシャーへの耐性――これが勝負を分けるんですね。
なおじの見解としては、日本代表の”みまひな”ペアがW杯で強さを発揮できたのも、この2つの要素が揃っていたからだと考えています。
よくある質問|混合団体ルールのQ&A

Q1:混合ダブルスは男女ペア固定ですか?
A:いいえ、固定ではありません。
チームの男子2名・女子2名の中から、監督が自由にペアを組めます。
ただし実戦では、息の合ったペアを事前に育成しておくことが重要です。
Q2:第5試合まで行かずに勝負が決まることもありますか?
A:はい、あります。
第1〜第4試合で3勝0敗または3勝1敗になれば、第5試合を行わずに勝利が確定します。
これにより、エース選手の疲労を軽減できる戦略的メリットもあります。
Q3:ロス五輪では本当に混合団体が正式種目になりますか?
A:2025年4月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で、従来の男女団体戦を廃止し、混合団体戦を新種目として採用する方針が示されました。
ただし最終決定は2026年以降になる見込みです。
【筆者プロフィール】
なおじ|元社会科教師(35年)・元バスケットボール部顧問。
政治・歴史・ドラマ・スポーツ分析が得意。
キャンピングカーで全国を旅しながら、穏やかな語り口と軽いユーモアでブログを執筆中。
団体戦の戦略分析には特に自信があります。
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