2025年9月28日、宮城県の利府ゴルフクラブで開催された「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」最終日。
20歳の菅楓華(ニトリ)がツアー初優勝を飾った瞬間、テレビの前で思わず「よっしゃ!」と声を上げてしまいました。
なおじは(U-NEXTユーザーで、これで朝からずっと視聴!)
社会科教師時代、生徒たちの成長を見守ってきた身として、この若き才能の開花には特別な感動を覚えます。
首位と2打差の10位からスタートした菅が、8バーディ・1ボギーのフィールドベスト「65」で通算9アンダーという完璧な逆転劇を演じたのです。

完璧すぎるスタートに「これは何かが起こる」と直感
朝の練習ラウンドを見ていて、妙にリラックスした菅の表情が印象的でした。
そして始まった本番ラウンド。
1番から3番まで3連続バーディという理想的な滑り出しを見せた時、長年スポーツを見続けてきた勘が働きました。
「これは何かが起こるぞ」——職員会議でベテラン教師が優秀な新人の授業を見た時のような、そんな予感がしたのです。
5番と8番でもバーディを重ね、前半だけで5つのバーディ。
10番で唯一のボギーを喫した時は「あ、人間だった」とホッとしましたが(失礼)、その後の立て直しが見事でした。
教師時代を思い出す「上がり2連続バーディ」の重圧
勝負を決めたのは終盤の連続バーディでした。
17番では2メートルのパットを沈め、18番パー5ではグリーン手前からのアプローチを寄せて連続バーディ。
この場面、まさに期末テストの最後の2問を完璧に解答する生徒を見ているような心境でしたね。
プレッシャーがかかる場面で、むしろ力を発揮する——これぞ真の実力者の証拠です。
練習グリーンで抱き合った仲間たちとの絆に涙腺が…
2打リードでホールアウトした菅が、後続の最終組のプレーを見守る時間。
この待ち時間の長さといったら、まるで生徒の進路発表を待つ担任の気持ちそのものでしょう。
そして優勝が確定した瞬間、練習グリーンで仲の良い入谷響、政田夢乃らと抱き合って涙を流す姿。
もう、テレビの前で一緒にもらい泣きしてしまいました。
私の教師時代の川柳を一句:
「教え子の 栄光の瞬間 我も泣く」
プロ2年目という「伸び盛りの黄金期」
菅は宮崎県出身で、2023年のプロテストに合格してプロ転向。
プロ2年目の今季は開幕2戦連続2位、開幕4戦連続トップ10入りという絶好調スタートでした。
これは教育現場でいう「2年目の飛躍」そのもの。
1年目で基礎を固め、2年目で花開く——まさに王道パターンです。
前週まで予選落ちはわずか2回、今季11回目のトップ10入りという安定感も素晴らしいものでした。
今回の優勝賞金1260万円が示す価値
今大会の賞金総額は7000万円、優勝賞金は1260万円。
20歳でこの金額を手にする重みを、果たして本人は理解しているのでしょうか。
私が20歳の頃なんて…いや、比較するのが野暮というものですね(笑)。
2位争いも見どころ満載の激戦
最終的に2位には、穴井詩と2週連続優勝を目指した神谷そらが7アンダーで並びました。
桑木志帆が6アンダーで4位、後藤未有、吉本ここね、木村彩子が5アンダーで5位タイという僅差の激戦でした。
この激戦を制した菅の価値は、さらに光り輝きます。
なおじ考察:これまでの悔しい経験が糧となった成長物語
菅にとって今回の勝利は、これまでの悔しい経験があったからこそ掴めたもの。
今年3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」では3日目まで首位をキープしながらも最終日に力尽き、2位タイに終わった経験がありますよね。
これは教育現場でもよく見る光景。
一度の挫折が、次の成功への糧となる。
まさに「七転び八起き」の精神を体現した勝利だったと思います。
日本女子プロゴルフ界の未来に期待
菅楓華の初優勝は、日本女子プロゴルフ界に新たな時代の到来を告げる象徴的な出来事。
20歳という若さで掴んだこの栄冠は、彼女のキャリアにとって記念すべき第一歩となるでしょう。
社会科教師として多くの若者を見てきた経験から言えるのは、本当に大器の人は20歳前後で必ず何かを成し遂げるということ。
菅楓華は間違いなく、その「本物」の一人です。
これからの活躍に、一ファンとして、そして元教師として心から期待しています。



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