サッカー日本代表、前半終了時点で0-1とアメリカに先制を許す
サッカー日本代表は現地時間9月9日(日本時間10日午前8時37分)、アメリカ・オハイオ州コロンバスのLower.comフィールドで国際親善試合のアメリカ代表戦に臨み、前半終了時点で0-1とリードを許している。
前半30分、アーフステンのクロスからアレハンドロ・センデハスがボレーシュートで先制ゴールを決め、アメリカが1-0でリードを奪った。センデハスは27歳でメキシコ生まれながらアメリカに移住し、メキシコ代表からアメリカ代表に移籍した異色の経歴を持つ選手。
森保一監督はメキシコ戦(9月7日0-0ドロー)から11人全員を変更し、3-4-2-1システムを継続採用。GK大迫敬介、3バックに関根大輝、荒木隼人、長友佑都を配置し、ウイングバックには前田大然と望月ヘンリー海輝、ボランチに佐野海舟と藤田譲瑠チマ、シャドーに鈴木唯人と伊東純也、最前線に小川航基を起用した。
中2日での長距離移動を伴う厳しい日程の中、日本は2026年ワールドカップ開催地での貴重なアウェイ経験を積んでいるが、前半は相手の先制を許す苦しい展開となっている。
後半の巻き返しが注目される。
日本代表vsアメリカ代表の親善試合で前半30分、アメリカの先制ゴールを決めたアレハンドロ・センデハス。その背景には、国際サッカー界でも珍しい「二重国籍選手」としての複雑な軌跡がある。

メキシコ生まれ、アメリカ育ちの特殊な経歴
1998年2月7日にメキシコで生まれた27歳のセンデハスは、幼少期にアメリカに移住した異色の経歴を持つ。両国のユース代表でプレーした後、2021年にメキシコ代表でA代表デビューを果たした。しかし、その後の展開は国際サッカー界に波紋を広げることになる。
FIFAは、アメリカからメキシコへの所属変更申請が適切に行われていなかったとして規則違反を認定し、該当試合を没収、さらに罰金処分を科した。この処分により、センデハスの国際的な立場は不安定になったが、2023年にアメリカ代表としてデビューを果たした。
史上5人目の両国代表選手

センデハスは、アメリカとメキシコの両国代表でプレーした史上5人目の選手となった。この珍しい経歴は、北米サッカー界における国境を越えた人材の流動性を象徴している。メキシコ系アメリカ人として、両国のサッカー文化を深く理解する彼の存在は、2026年ワールドカップ共催を控える両国にとって特別な意味を持つ。
クラブレベルでは現在クラブ・アメリカ(メキシコ)に所属し、テクニカルなプレーと決定力を兼ね備えた攻撃的ミッドフィールダーとして活躍している。身長167cmとコンパクトな体格ながら、今回の先制ゴールで示したように、重要な局面での得点能力を持つ選手だ。
2026年ワールドカップに向けた意味
アメリカサッカー連盟によると、今回の対日本戦は「アメリカ代表が初めてオハイオ州コロンバスを訪れてから約25年ぶりの開催」という特別な試合となった。センデハスの先制ゴールは、来年の自国開催ワールドカップに向けた重要な弾みとなるだろう。
ポチェッティーノ監督率いるアメリカ代表は、直近の韓国戦で0-2と敗れるなど調子を落としていたが、センデハスの活躍により攻撃面での可能性を示した。メキシコとアメリカ両国のサッカー文化を背景に持つ彼の存在は、2026年ワールドカップでのアメリカ代表の戦力として大きな注目を集めている。
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