
東京(【関東】)の誇り同士が甲子園で激突
2025年8月19日、第107回全国高校野球選手権大会の準々決勝。
阪神甲子園球場は、多くの野球ファンが待ちに待った「東京対決」を迎えました。
西東京代表・日大三と、昨年準優勝の東東京代表・関東第一。
強豪同士が全国の大舞台で激突するのは、実に15年ぶりのことです。
スコアと試合展開——流れをつかんだのは
序盤は両校とも粘り強い守り。
日大三は今大会初先発の山口凌我、関東一はエース坂本慎太郎で始まり、3回までスコアボードには「0」が並びました。
均衡が破れたのは4回表。
日大三はチャンスで代打・豊泉悠斗を起用。
この勝負策が的中し、一・三塁から鮮やかなタイムリーヒットで先制点をゲット。
その直後、7番・安部翔夢も2点タイムリーで続き、この回一気に3点を奪います。
関東第一も負けていません。
直後の4回裏、5番・小林響葵のタイムリーツーベースなどで2点を返し、関東第一特有の「攻撃野球」で応戦しました。
勝負を決したのは一発と継投の妙
5回表、日大三が再び動きます。
相手の失策も絡ませて追加点を挙げ、そして4番・田中諒がレフトスタンドへ今大会2本目となる特大アーチ。
勢いそのままに5点目を奪取し、リードを広げました。
この直後、関東第一も3番・坂本慎太郎のタイムリーですぐさま1点を返し、息を吹き返します。
しかし、後続が抑えられ3-5。
以降は継投に入った日大三エース・近藤優樹が冷静にピンチを断ち切り、終盤の関東第一猛攻も得点にはつながりませんでした。
両校それぞれの光と影
日大三のヒーローは何と言っても豊泉悠斗(代打)と田中諒(本塁打)、そして継投の近藤。
攻守ともに「ツボを押さえた試合運び」が際立ちました。
一方の関東第一は、計10安打を放つ“強打線”がしっかり存在感を見せましたが、好機であと一本が出なかったのが痛恨。
昨年準優勝メンバーが残る経験値は脅威でしたが、「効率の差」を痛感する一戦となりました。
“東京対決”の意義と見どころ
東京勢が準々決勝でぶつかるカードは希少。
「西東京vs東東京」という構図は、全国の高校野球ファンからも注目を集めていました。
両チームともに“全力野球”を貫き、まさに「東京の誇り」同士のぶつかり合い。
野球王国東京の底力を存分に示す熱戦となりました。
日大三、準決勝へ――勝因と期待されるプレー
次はいよいよ準決勝。日大三はこの勢いを保てるかがポイント。
- 投手陣は、若い先発山口とリリーフ近藤の「役割分担」がうまくはまっています。
- 打撃も田中諒だけでなく、豊泉や下位打線まで満遍なく好機に絡む厚み。
相手は横浜、山梨学院の勝者(大会公式サイト要確認)。
準決勝では「守備の安定感」と「仕掛けの速さ」が問われることになりそうです。
敗れた関東一、未来への手応え
関東第一はベスト8止まりでしたが、打線の粘りや個々の走塁力は次代に繋がる財産。
3年連続の上位進出こそなりませんでしたが、「一球への執念」は今大会でもしっかり印象付けることができたのではないでしょうか。
まとめ
準々決勝の“東京対決”は日大三が制し、7年ぶりのベスト4進出。
勝敗のカギを握ったのは「代打策」「一発の威力」、そして「継投の力」。
一方、敗れた関東一も10安打で意地を見せました。
両校の全力プレーが、観客の心を熱くしたのは間違いありません。
準決勝での日大三のさらなる活躍、そして関東一のリベンジに期待が膨らみます。
本記事の内容は全て、日本高等学校野球連盟公式サイト、NHKスポーツ、バーチャル高校野球、日刊スポーツ、読売新聞オンラインなど主要スポーツニュースからクロスチェックしたものです。nhk+6

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