こんにちは、なおじです。
2026年2月17日(現地時間)、ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラムで、17歳の中井亜美選手が78.71点をマークし、首位発進となりました。
冒頭で跳んだのは、大技トリプルアクセル(3A)。
五輪における日本女子の3A成功は4人目、そして17歳での成功は最年少記録と報じられています。
点差は僅差で、フリーで全てが決まります。

この記事でわかること
- 中井亜美がSP78.71点で首位に立った経緯と順位関係
- 五輪での日本女子3A成功「4人目・最年少17歳」の意味
- 中庭健介コーチが重圧を減らすために実践した”アレ”発想
- 35年間教育現場を歩いた元教師が見る「本番力」の正体
- フリーで注目すべきポイント
👉関連記事 :ミラノ冬季五輪 日本代表フィギュア選手まとめ
SP78.71点・首位発進の内容

得点は78.71点・今季世界2位
中井亜美選手は女子ショートプログラムで78.71点を出し、首位に立ちました。
五輪初出場にして今季世界2位のスコアとも報じられています。
この一本で空気が変わったことは確かでしょう。
冒頭の3A成功が大きかった理由
冒頭の3A成功が、まず大きかったです。
ただ、3Aを跳んだだけで勝てるほど五輪は甘くありません。
後半まで崩れなかった構成全体が高く評価されたと見るのが、自然な解釈でしょう。
演技後「正直、びっくり」のひと言
演技後のコメントは「正直、びっくり」。
そのひと言に全部入っています。
準備してきたことが出た瞬間、人はむしろ驚くのかもしれません。
SP上位の順位と点差
1点差が意味する混戦の怖さ
| 順位 | 選手名 | 国 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 中井亜美 | 日本 | 78.71 |
| 2位 | 坂本花織 | 日本 | 77.23 |
| 3位 | アリサ・リュウ | 米国 | 76.59 |
| 4位 | 千葉百音 | 日本 | 74.00 |
上位が僅差にひしめく混戦です。
バスケで言えば「第3Qを2点差で終えた状態」。
全然わかりません。
先行している中井選手が有利には違いないですが、フリーで一気に順位が入れ替わるのも五輪の常で、そこが怖くもあり面白くもあります。
日本勢1・2・4位の現実

坂本花織選手が77.23点で2位、アリサ・リュウ選手が76.59点で3位、千葉百音選手が74.00点で4位でした。
日本勢が1・2・4位に入っている状況です。
フリー次第では、表彰台を日本勢が複数占める可能性もありますね。
👉 関連記事:ミラノ五輪 日本代表全選手
3A成功は日本女子で4人目の快挙
伊藤みどりから続く系譜

五輪での日本女子3A成功は、伊藤みどりさん・浅田真央さん・樋口新葉さんに続く4人目と報じられています。
| 選手名 | 備考 |
|---|---|
| 伊藤みどり | 日本初の五輪3A成功 |
| 浅田真央 | 複数回の五輪3A成功 |
| 樋口新葉 | 3人目の成功者 |
| 中井亜美 | 17歳・最年少記録(4人目) |
伝説の選手たちに続く系譜に、17歳が名を刻んだことになります。
17歳での成功は最年少記録

中井選手の17歳での成功は、日本女子の五輪3A成功者の中で最年少記録と伝えられています。
「跳べる」だけでなく、「跳ぶと決めて跳べる」。
この違いが、五輪の本番で出るのではないでしょうか。
憧れとは、時にプレッシャーにもなるものです。
それでも”憧れた人の記録を越える瞬間”があるのがスポーツで、そこに人が動かされるのかもしれません。
中井亜美とはどんな選手か
2008年生まれ・新潟出身の17歳
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 2008年4月27日(17歳) |
| 出身 | 新潟県新潟市 |
| 所属 | TOKIOインカラミ |
| 主なコーチ | 中庭健介 ほか |
| 今季主な結果 | GPフランス大会優勝、GPファイナル2位 |
報道によると、中学入学のタイミングで千葉の拠点に移り、母親が帯同したとのことです。
家族が場所を動かしてまで選んだ競技環境が、今日のSP首位につながっているのかもしれません。
この点は伝聞情報のため、断定は避けておきます。
憧れの浅田真央と同じ武器で
浅田真央さんのように3Aを着氷したいという思いが語られています。
憧れを持つ選手は強い。
部活顧問として十数年、選手たちを見てきた経験でも、そう感じてきました。
教え子の中にも、ずっと「先輩みたいになりたい」と言い続けた子が、最後に先輩の記録を塗り替えた場面を何度か見てきました。
あの顔は、今も覚えています。
中庭コーチが「五輪」と言わない理由
「アレ」発想で重圧を言葉から消す

報道によると、中庭健介コーチは中井選手に「オリンピック」という言葉をあえて口にしない方針で指導していたとのことです。
阪神・岡田前監督が「優勝」を「アレ」と言い換えた手法を意識したもので、重圧を言葉のレベルで軽くする発想ですかね。
名前を言わないことで、かえってその対象が大きくなるのを防ぐ。
これ、クラス運営にも使える発想かと‥。
「失敗するな」より「次の一手に集中しよう」と言った方が、子どもは動ける。
これ、間違いないです。
「根拠のない自信を持とう」の意味
「根拠のない自信を持とう」という言葉も、選手に伝えていたと紹介されています。
根拠のない自信、というのが面白い。
根拠があるから自信が持てるのではなく、自信を先に持つことで根拠が後からついてくる、という順序なのかもしれません。
コーチングも指導も、根っこは同じかもしれません。
なおじも次に、コーチングの機会を得たら、取り入れたい手法です。
本番力の正体は「立て直し力」

最初のミスで崩れない子が点を取る
本番で大技を決める選手は、「練習の鬼」というより「ミスしても立て直せる子」だったりします。
35年間教育現場を歩いてきて気づいたのですが、テストで最初の問題を外しても顔色を変えずに次へ進める子が、最終的に点を取るんですよね。
スポーツの本番力も、きっと同じ構造ではないでしょうか。
コーチングも教育も根っこは同じ
バスケットボール部顧問として各種の試合を経験した中で、本番に強い選手には共通点がありました。
「うまくいかなかった次の一手」の速さです。
ミスの大きさより、切り替えの速さ。
中庭コーチの「アレ」発想も、中井選手の「正直びっくり」というコメントも、どちらもこの構造を体現しているように見えます。
フリーで注目すべき3つの動き

冒頭ジャンプと中盤のスピード
SP首位は事実ですが、五輪フリーで景色は変わります。
そのため「点差」「ジャンプの回転不足判定」「後半の体力の落ち方」を冷静に見るのがよさそうです。
冒頭の入りでは、最初のジャンプで呼吸が整っているかが鍵になるのだとか。
中盤のスピードが落ちてきたら、後半ジャンプの質も落ちやすい。
この流れを今大会でも注目しているとのこと。
最後の表情が本番力を映す
なおじ的なチェックポイントの最後は「最後の表情」ですね。
ここが一番「本番力」が出るとみています。
今大会では、スノーボード勢を中心に金メダルラッシュが続き、フィギュアスケートペアの三浦璃来・木原龍一組も悲願の金メダルを獲得。
スキージャンプでも二階堂蓮選手が銀・銅、高梨沙羅選手・丸山希選手も銅メダルを手にするなど、日本勢は冬季五輪史上最多のメダル獲得を更新中。
まさに今大会、日本の流れは本物ですね。
👉 関連記事:高梨沙羅 ミラノ銅メダル
👉 関連記事:二階堂蓮 ミラノ銅メダル
👉 関連記事:丸山希 銅メダル・復活劇
👉 関連記事:鍵山優真ミラノ五輪SP
フリーを見て、何を感じましたか?
なおじは「最後の表情」が一番気になっています。
中井亜美選手のフリーが終わったとき、どんな顔をするのか。
見終わったあとに、ぜひコメントで教えてください。
「ここが良かった」でも「こんなことを感じた」でも、なんでも歓迎です。
👉 フィギュア女子フリーの結果・振り返り記事はこちら(試合後に設置します)
筆者紹介|なおじ
なおじは元社会科教師として教育現場に35年間携わり、指導主事を5年、校長を11年務めました。
退職後もボランティアで子どもたちに学習を教えています。
バスケットボール部顧問として十数年。
スポーツ記事では「本番の緊張」「立て直し」「コーチングの哲学」に注目して書くようにしています。
中庭コーチの「アレ」発想は、教室でも使えると感じました。
コメント