
横浜(神奈川)
今春のセンバツを制し、1998年の松坂大輔投手を擁した時代以来となる春夏連覇を狙う優勝候補筆頭、横浜高校。
その戦力は盤石で、投打ともに全国トップクラスの実力を誇ります。
投手陣は、最速152キロの速球を誇る2年生右腕・織田翔希(おだ しょうき)投手と、投打の二刀流でチームを牽引するエース左腕・奥村頼人(おくむら らいと)投手の二枚看板が中心。
奥村投手は打者としても4番に座り、勝負強い打撃でチームを支えます。
攻撃陣は、走攻守三拍子そろった主将の阿部葉太(あべ ようた)選手がリードオフマンとして打線を牽引。
2年生ながら3番を打つ一塁手の小野舜友(おの しゅんすけ)選手は、神奈川大会でチームトップの7打点を挙げるなど、勝負強さが光ります。
ベンチ入りメンバーには、昨年の甲子園を経験した選手も多く、大舞台での経験値の高さも大きな強みです。
チームを率いるのは、選手からの信頼も厚い村田浩明(むらた ひろあき)監督。
個々の高い能力に驕ることなく、「自分たちは強いと思っていない」という謙虚な姿勢で一戦一戦を戦い、盤石の全員野球で27年ぶりの偉業達成を目指します。
沖縄尚学(沖縄)
沖縄野球の強さと粘りを体現する沖縄尚学。
今大会もその真価を発揮し、3回戦では強豪・仙台育英(宮城)をタイブレークの延長11回の激闘の末に5-3で下し、ベスト8進出を果たしました。
この勝利は、同校にとって春夏通算30勝目の節目となりました。
投手陣の中心はエースの末吉良丞(すえよし りょうすけ)投手。
仙台育英戦では、11回を粘り強く投げ抜き、12奪三振の快投でチームを勝利に導きました。
沖縄大会から続く鉄壁の守備も健在で、特に主将の眞喜志拓斗(まきし たくと)**選手が守る遊撃手を中心とした二遊間は堅く、チームの「バッテリー中心の守り」を支えています。
打線は、仙台育英戦で同点タイムリーを放った眞喜志主将や、延長11回に勝ち越しの一打を放った宜野座恵夢(ぎのざ えむ)選手など、勝負強い選手が揃います。
比嘉公也監督の指導のもと、沖縄県民の大きな期待を背負い、2008年以来の全国制覇を目指します。
東洋大姫路(兵庫)
14年ぶりに夏の甲子園に帰ってきた古豪・東洋大姫路。
地元兵庫の期待を一身に背負い、アルプススタンドからの大声援を力に変えて、2011年以来となるベスト8進出を果たしました。
チームを率いるのは、2022年に就任した岡田龍生監督。
かつて大阪の履正社高校を率いて全国制覇を成し遂げた名将は、東洋大姫路に「打の意識」を植え付け、チームを改革しました。
投手陣の中心は、エース右腕の木下鷹大(きのした たかひろ)投手。
最速147キロの速球を武器に、3回戦の西日本短大付戦では、3回途中からリリーフ登板し、8奪三振無失点の好投でチームを勝利に導きました。
打線は、4番に座る一塁手の高田瑠心(たかだ るしん)選手がクリーンアップの核。
そして、チームの戦術を象徴するのが、2番・木本琉惺(きもと りゅうせい)選手です。
今大会、犠打の成功率は100%を誇り、その確実な小技がチームの得点機を確実に演出しています。
「昭和の野球」とも評される堅実な送りバントと、粘り強い守備を土台に、勝負どころでの集中打で接戦をものにするスタイルは、まさに伝統校の戦いぶり。
地元の大声援を背に、1977年以来の深紅の大優勝旗を目指します。
3. 準々決勝4カード徹底プレビュー
時間 | 対戦 | 注目ポイント |
---|---|---|
08:00 | 京都国際 vs 山梨学院 | 王者の経験値 vs 初8強の勢い |
10:30 | 関東第一 vs 日大三 | 東京勢同士15年ぶり激突、機動力 vs 爆発力 |
13:00 | 県岐阜商 vs 横浜 | 打撃戦必至、主導権を握るのはどちらか |
15:30 | 沖縄尚学 vs 東洋大姫路 | 粘りの沖縄流メンタルvs鉄壁守備の兵庫勢 |
4. 2025夏の甲子園 注目キープレイヤーランキング(ベスト8)
打者編
- 横山 悠(山梨学院・捕手): 打率.750(8打数6安打)と驚異的な数字を記録。4番打者としてチームの攻撃を牽引する、大会屈指の好打者です。
- 木本 琉惺(東洋大姫路・外野手): 打率.600(10打数6安打)とこちらも高打率をマーク。さらに、送りバントを確実に決める小技も光り、攻守の要となっています。
- 宮川 鉄平(県岐阜商・外野手): 打率.500(10打数5安打)と勝負強い打撃が魅力。明豊戦では先制のタイムリーを放つなど、チャンスでの集中力が際立ちます。
投手編
奥村 頼人(横浜・投手): センバツ優勝の原動力となったエース左腕。甲子園での経験も豊富で、大舞台でも動じない精神力と安定感は群を抜いています。打者としても4番を担う投打の柱です。
末吉 良丞(沖縄尚学・投手): 3回戦の仙台育英戦で、延長11回を一人で投げ抜き、12個の三振を奪う快投を見せました。スタミナと気迫のこもったピッチングが持ち味のエース左腕です。
近藤 優樹(日大三・投手): 3回戦の高川学園戦で9回を投げ切り完投勝利。強力打線をバックに、安定した投球で試合を作れる右腕です。
5. 観戦をもっと楽しくするポイント
- 応援歌とブラバン:スタンドの一体感を肌で感じる。
- ベンチマイクの声:采配の駆け引きを理解できる貴重な音声。
- 延長タイブレーク:無死二・三塁の攻防に注目。
6. 読者参加型コーナー&SNSシェア用フレーズ
「甲子園の芝に刻まれる一歩一歩が、彼らの未来を照らす軌跡になる。」
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7. まとめ・次回予告
8月19日(火)は準々決勝。
休養日を経てリフレッシュした球児たちがどんなドラマを生むか――試合終了後は即日レポート&選手インタビューを更新します。
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