
「鉄人」と呼ばれた小祝さくらの異例の長期離脱が続いている。
CATレディース(8月22〜24日、大箱根カントリークラブ)の欠場が20日に発表され、これで4週連続欠場。
次週29日開幕の自身のホステス大会「ニトリレディス」への出場が焦点となる。
大東建託大会棄権から始まった長期離脱
小祝さくらの怪我は7月25日、大東建託・いい部屋ネットレディスの第2ラウンド途中で発生した。
前週の明治安田レディスで今季初優勝を飾り、2週連続優勝を目指していた矢先の出来事だった。
「8番のティーショットで痛くなって、9番のティーショットはインパクトが痛すぎて、力が入らない感じだった」と小祝は当時を振り返っている。
この棄権は、2017年のプロテスト合格後259戦目で初めての途中棄権となった。
その後の欠場は以下の通りである:
- AIG全英女子オープン(7月31日〜8月3日)
- 北海道meijiカップ(8月8〜10日)
- NEC軽井沢72ゴルフトーナメント(8月15〜17日)
- CATレディース(8月22〜24日)
「重度のケガではない」が痛み継続
マネジメント会社は棄権後、「重度のケガではなくスタッフ一同ひと安心しました」とコメントしている。
しかし重要なのは「痛みが引いていない」**という現実だ。
診断から約4週間が経過した現在でも、競技に支障をきたすレベルの痛みが継続している状況である。
小祝は地元大会のmeijiカップ欠場時に自身のインスタグラムで**「ケガの回復につとめ、少しでも早く皆さまと試合会場でお会いできることを楽しみにしています」**と心境を明かしていた。
年間ランキング3位から巻き返しは可能か
現在、小祝はメルセデス・ランキング3位の好位置につけている。
1位の佐久間朱莉(1,490.98pts)、2位の山下美夢有(1,231.99pts)に続く1,165.15ptsを獲得している。
今季は7年連続優勝を達成し、安定した成績を残してきただけに、この時期の長期欠場は年間女王争いにも影響を与える可能性がある。
ただし、シーズンはまだ後半戦が続いており、復帰後の活躍次第では十分に巻き返しは可能な状況だ。
注目のホステス大会「ニトリレディス」
最も注目されるのは、29日に開幕予定のニトリレディスへの出場。
この大会は小祝の所属先であるニトリが主催するホステス大会であり、地元北海道での開催という特別な意味を持つ。
昨年の同大会では小祝は11位で終えており、**「地元でいつか優勝したいとは思っているけど、なかなか優勝できずに今年も終わってしまって…来年、リベンジしたいです」**とコメントしていた。
現在のところ、ニトリレディスへの出場については公式発表されていないが、ホステス大会という性格上、可能な限り出場を目指している可能性が高い。
復帰への道筋と今後の展望
手首の怪我は回復に個人差が大きく、明確な復帰時期の予測は困難だ。
しかし、**「重度のケガではない」**という診断を踏まえれば、適切な治療とリハビリによって比較的早期の復帰が期待できる。
142試合連続出場という記録を持つ「鉄人」だからこそ、完全な状態での復帰を目指すべきだろう。
焦らずにじっくりと治療に専念し、万全の体制でコースに戻ってくることが、長期的なキャリアにとって最も重要である。
ファンとしては一日も早い回復と、元気な姿での復帰を心待ちにしている。
次週のニトリレディスでの復帰なるか、それとも更なる静養を選択するか—小祝さくらの判断に注目が集まる。
出典明記について:
本記事は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公式サイト、スポーツ報知、日刊スポーツ、ゴルフダイジェスト等の信頼できる大手メディアの情報のみを使用して作成しました。

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