
サッカー日本代表が2026年ワールドカップ共催国メキシコと激突した注目の一戦が終了した。
米カリフォルニア州オークランドで9月6日現地時間(7日日本時間)に行われた国際親善試合で、日本代表(FIFAランキング17位)はメキシコ代表(同13位)と0-0で引き分けた。
45,270人の観客が見守る中、日本は主導権を握る展開を見せたものの、決定力不足が露呈し勝利を逃した。
しかし格上相手に互角以上の戦いを展開し、2026年ワールドカップに向けた手応えを掴んだ一戦となったと言える。
メキシコ戦 試合結果
スコアレスドローの要因分析
日本代表 0-0 メキシコ代表(米カリフォルニア州オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム)
試合は日本が終始主導権を握る展開となった。
ボール保持率こそメキシコが52%、日本が48%と僅差だったが、シュート数では日本が10本、メキシコが8本と上回り、積極的な攻撃姿勢を見せた。
特筆すべきは日本の前線からの組織的プレッシング。
メキシコの要であるエドソン・アルバレスに対して上田綺世が徹底マークを敢行し、相手の攻撃の起点を封じ込めることに成功した。
主要統計データと見どころ
試合統計詳細:
- ボール保持率: メキシコ52% vs 日本48%
- シュート数: メキシコ8本 vs 日本10本
- 枠内シュート: メキシコ1本 vs 日本2本
- パス成功率: メキシコ80.7% vs 日本81.7%
- コーナーキック: メキシコ1本 vs 日本3本
- 観客数: 45,270人
- 天候: 晴れ時々曇り、気温17℃
これらの数値が示すのは、日本がより攻撃的な姿勢で臨み、チャンス創出では優位に立ったということである。
しかし最後の決定力でメキシコの堅守を崩しきれなかった。
森保監督の新戦術検証
堂安律10番復帰の意味
約半年ぶりの代表復帰を果たした堂安律が再び10番を着用してスタメン出場を果たした。
フランクフルトでレギュラーポジションを確立した27歳のアタッカーは、前半15分にペナルティエリア内で絶好の決定機を迎えた。
堂安の10番復帰は単なる背番号変更以上の意味を持つ。
森保一監督が堂安のゲームメイク能力と勝負強さを高く評価している証拠であり、2026年ワールドカップに向けた重要な人材として位置づけられていることがわかる。
久保建英20番起用の狙い
一方、6月シリーズで10番を背負った久保建英は20番に復帰し、右サイドからの攻撃を担当した。
この配置転換は決してランクダウンではなく、久保の持ち味である右サイドからの突破とクロス供給を最大限活用する戦術的判断である。
実際にメキシコ戦でも、久保は右サイドで持ち前のドリブル技術を存分に発揮し、チャンス創出に貢献した。
レアル・ソシエダードでも20番を着用している久保にとって、代表とクラブで同じ背番号を背負うことでより自然体でのパフォーマンス発揮が期待される。

試合の転換点となった重要シーン
前半の決定機とチャンス創出
前半で最も印象的だったのは、15分の堂安律の決定機だった。
ペナルティエリア内での絶妙なポジショニングから生まれたシュートチャンスは、メキシコ守備陣に阻まれたものの、10番らしい嗅覚の鋭さを印象づけた。
日本は前半から「攻撃的3バック」システムを採用し、両ウイングバックが高い位置を取るアグレッシブな戦術で臨んだ。
この新システムにより、メキシコの守備網を幾度となく揺さぶることに成功している。

後半の攻防と鈴木彩艶の好セーブ
後半開始直後の52分、南野拓実のボレーシュートが「この日日本が最もゴールに迫った瞬間」となった。
右サイドからのクロスに合わせた技術的なシュートは惜しくも枠を外れ、勝利への道筋を見出せずにいた。
一方、メキシコも68分にエリック・リラのヘディングシュートで日本ゴールに迫ったが、鈴木彩艶が好セーブで阻止。
この場面での鈴木の反応と技術は、日本のGK陣の層の厚さを改めて印象づけた。
終盤にはメキシコのセサル・モンテスが退場となり、日本が数的優位に立ったが、最後まで決定的なチャンスを生かし切れなかった。
メキシコメディアの評価と国際的反響
メキシコ現地メディアは日本を高く評価している。
メキシコ紙『Record』は「日本は運動能力、感情、そして技術において圧倒的な優位性を見せた」と分析し、『TUDN』も「競争力のある日本との無得点の引き分けは守備面で好印象を与えた」と報じた。
特に注目すべきは「日本が運動能力や技術で圧倒した」という現地の評価だ。
これは日本代表の成長を物語る重要な証拠と言える。
次戦アメリカ戦への課題と展望
メキシコ戦で浮き彫りになった最大の課題は決定力不足である。
シュート数で上回り、チャンス創出では優位に立ちながら、最後の場面での精度とフィニッシュ能力に改善の余地が残された。
**次戦のアメリカ戦(日本時間9月10日)**では、メキシコ戦で確認できた新システムの更なる熟成と、決定力向上が求められる。
森保監督は試合後、「勝てなかったことをネガティブにとらえることもできるが、4連敗中の強豪に対して好ゲームを繰り広げられたことはポジティブな要素」と振り返っている。
2026年ワールドカップ共催国との対戦で得られた手応えは大きく、日本代表の成長と可能性を改めて印象づける一戦となった。次戦アメリカ戦での更なる進化に期待が高まる。
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