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【完結】CAT Ladies 2025|川﨑春花と浅井咲希が味わった現実-不倫騒動が映し出した女子ゴルフ界の光と影

8月24日、神奈川県の大箱根カントリークラブで幕を閉じたCAT Ladies 2025。賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円をかけた戦いは、櫻井心那を中心とした上位陣による激戦となりました。

しかし今大会は、スコア以上に注目を集めた選手たちがいました。

春に報道された「トリプルボギー不倫」騒動の関係者4名です。

彼女たちが迎えた結末は、ゴルフ界の厳しい現実を物語るものでした。

前年覇者の川﨑春花は通算3オーバー66位タイ、「被害者」とされる浅井咲希は通算14オーバー102位の最下位。

どちらも予選カットライン(1オーバー)に届かず、2日間で大会を去ることとなったのです。

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目次

予選カットの現実

今回の予選通過ラインは1オーバー。

50名が決勝ラウンドに進出しましたが、注目された関係者のうち、実際にプレーしたのは川﨑と浅井のみでした。

川﨑春花|ディフェンディングチャンピオンが背負った重荷

「逃げられない」プレッシャーの中で

前年優勝者として出場義務を負った川﨑春花。

逃げ道はありませんでした。JLPGAの規定により、欠場すれば罰金100万円という重いペナルティが待っているからです。

大会前日、彼女の表情は既に重苦しいものでした。

コースはグリーンのスピードも出ていますし、ラフも深く、ボールがスポッと埋まりやすいので難しく感じました

この時点で、いつもの川﨑らしからぬ慎重さが感じられました。

さらに印象的だったのが、次の言葉です。

今季は昨年と比べて結果は出ていませんが、課題が出たり、よくなったりの繰り返しなので、あまり結果を気にせずに試合に臨んでいます

「結果を気にせずに」──この表現には、逆に結果を強く意識せざるを得ない心境が透けて見えます。

想定外の予選落ちという現実

蓋を開けてみれば、初日73、2日目74。

通算3オーバーで66位タイという成績でした。

ディフェンディングチャンピオンとしては想定外の結果です。

予選カットラインをわずか2打差だった予選落ちは、2024年の栄光からは想像もできない展開でした。

川﨑春花は複数勝を挙げる実力者として知られていますが、今季は思うような結果が続いていません。

精神的な重圧と技術的な課題が複雑に絡み合っているようです。

浅井咲希|復帰戦で見えた厳しい現実と希望の光

1年ぶりのレギュラーツアーが意味するもの

2019年CAT Ladies覇者の浅井咲希。

98年生まれの黄金世代の一人として、かつてツアー通算1勝を挙げた実力者が、ついにレギュラーツアーに戻ってきました。

2023年6月に第1子を出産後、今回が今季レギュラーツアー初出場。

まさに「復帰戦」としての意味合いを持つ大会だったのです。

スコアが物語る厳しい現実

しかし結果は、想像以上に厳しいものでした。

初日79、2日目79。通算14オーバー、102位の最下位。予選カットラインまで実に13打も足りない大幅な遅れでの敗退となりました。

数字だけ見れば惨憺たる結果です。

しかし、浅井咲希の真価は、むしろ敗退後のコメントに表れていました。

前を向く強さ-敗戦の中にあった収穫

2日目終了後、浅井は驚くほど前向きでした。

昨日よりはまだいいゴルフできていたと思う。ちょっとずつダメな原因や、こういうことをもうちょっとやらないといけないとかも、今日けっこう明確になったから、それが収穫かなと思う

この言葉には、プロアスリートとしての冷静な分析力が感じられます。

さらに印象的だったのは、現在の実力について率直に語った次の発言です。

もちろん、私もずっとシードで戦っていた時もあるし、勝ってるので、どのレベルが通用するかも分かるし、はるかに自分の実力が足りてないっていうのが見て体験して感じた

この正直さ、そして現実を受け入れる強さこそが、浅井咲希という人の魅力なのかもしれません。

一人で戦った背景

浅井を取り巻く環境の複雑さも忘れてはいけません。夫でキャディの栗永遼氏がJLPGAから9年間の会場立ち入り禁止処分を受けており、今大会も一人で戦わなければなりませんでした。

開幕前日の取材で明かした心境は深刻でした。

自律神経が狂ったり、プレー中に吐いてしまって

それでもクラブを握り続ける姿勢に、多くの人が胸を打たれたはずです。

再起への道筋

今後について、浅井はこう語っています。

ステップ(下部ツアー)の方もウェイティングとかでいく形にはなるけど、でもQTはあるので。とりあえずウェイティングに行って出られる時は試合に備えて、試合には出られるかなと思いながら練習もして準備をしたい

困難な状況でも前に進もうとする意志が、この言葉から伝わってきます。

小林夢果・阿部未悠|「沈黙」が語るもの

記録に残らない選択

もう2名の関係者、小林夢果阿部未悠。しかし今大会では、スコアボードにその名前を見つけることはできませんでした。

それぞれの事情

小林夢果は今季18試合に出場するなど積極的な姿勢を見せていましたが、7月にプレーヤーズ委員長を辞任。

その判断と今回の欠場に関連があるのかは分かりませんが、何らかの心境の変化があったことは想像に難くありません。

阿部未悠についても同様です。

公の場に姿を現さないという選択が、現在の心境を物語っているのかもしれません。

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